番付

日本の大相撲の番付はどうやって決めているか

日本の国技である大相撲では、本場所が始まる少し前に「番付表」と呼ばれるものが作成され、これを見れば力士の序列がひと目でわかるようになっています。この番付表の作成作業を始めるにあたって、大相撲の実施団体である日本相撲協会では、本場所終了後の水曜日に番付編成会議を開催し、次の本場所における各力士の序列を決定します。

番付は、直前まで行なわれていた本場所の成績がもっとも重要視され、同じ成績の力士については、先場所の番付や相撲内容が加味されます。基本的には、8勝以上をあげて勝ち越した力士は番付があがり、負け越した力士については下げられますが、他の力士の成績次第では見送られたり、逆に通常より大きく番付があがることがあります。新しい序列が適用されるのは番付が正式に発表された後ですが、大関もしくは横綱に昇進することが決まった力士は、伝達式で昇進を受諾した瞬間に大関もしくは横綱とみなされます。

一方で、十両に昇進する力士についても前もって力士本人にその旨が知らされますが、こちらはその時点ではまだ地位はそのままで、番付発表が行われた瞬間から関取として扱われることになります。十両昇進力士に事前に伝えるのは、昇進によって大きく待遇が変わり、化粧廻しなど様々な準備が必要となるためです。