巡業

新人なら誰でも下の番付から始まる日本の相撲

相撲はどんな力士でも段階的に出世していくスポーツです。たとえば、野球であればドラフト一位で入った選手が新人としてエースになったり、四番を打ったりということがあり得ますが、相撲の場合、アマチュアの大会でどれだけ強くてもいきなり十両や幕内力士としてデビューすることはありません。

アマチュアでの実績が認められれば、幕下付け出しといって、ほかの新人力士よりもずっと上の立場でデビューすることは可能ですが、それでも、大関、横綱といった力士と相撲を取るにはかなりの時間がかかるのです。では、日本人力士ではなく、外国人力士の場合はどうなのでしょうか。最近は外国人力士が大関や横綱になるのが普通になってきましたが、彼らもやはり、基本的には前相撲という一番下のレベルからスタートするのです。

ただ、最終的に横綱、大関クラスになる外国人力士の場合、あっという間に出世していくので、髪がまだ短く、髷を結えないのに十両になってしまうというケースも少なくありません。